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ソニーの事業の社会的意義

ソニーの事業の社会的意義

社長就任後の最初のブログ「地球の中のソニー」では、ソニーを含めた企業が経済活動を営むことができるのは、健全な社会・地球環境があればこそということをお話ししました。

今その人の生きる社会・地球のこれまでの秩序が大きな影響を受けているのは皆さんご承知の通りです。

世界各国において新型コロナウイルス感染症の拡大により、私たち自身を含め、世界各地で多くの方々が外出自粛を余儀なくされています。これにより、ソニーグループの各事業に世界規模で大きな影響が出ています。こういう状況下で改めてソニーの経営の方向性である「人に近づく」と我々の事業ポートフォリオについて深く考えると、ソニーには、

  • クリエイターの創る感動コンテンツをユーザーに届け「人の心を動かす」コンテンツ事業とDTC事業、

  • クリエイターが感動コンテンツを創り、ユーザーが楽しむために必要なテクノロジーやハードウェアを通じて「人と人を繋ぐ」事業、そして、

  • これらの事業を通じて培ってきた技術やノウハウで人の安全や健康、安心に貢献することを目指す車載センシングやメディカル、金融など「人を支える」事業

があることが分かります。

そして、これらの「人の心を動かす」「人と人を繋ぐ」「人を支える」各事業の社会的意義は、現在の状況下でますます高まっていると感じています。

例えば、外出自粛が長引く中、クリエイターの創る映画やTV番組、アニメ、ゲーム、音楽などのコンテンツの需要は高まっています。デジタルエンタテインメントを楽しみたいユーザーに、間断なくサービスを提供することの重要性も増しています。「人の心を動かす」事業領域においては、新しいコンテンツの制作には影響も出ていますが、各種コンテンツの販売、ライセンシング等の活動は関係者の皆さんの努力により続いており、またゲームのDTCサービスを提供しているソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)も途切れなくサービスを提供できるよう最大限の努力をしてくれています。

「人と人を繋ぐ」エレクトロニクスのハードウェアビジネスを担うEP&S、そしてCMOSイメージセンサー等の技術を幅広いカスタマーに提供しているI&SSのオペレーションに関しては、政府の指導で操業停止を余儀なくされた英国ペンコイドとマレーシアを除きその他の事業所では現場で働く人の健康・安全を最優先しつつ稼働を維持してくれています。

テクノロジーを駆使して「人を支える」車載用センサー、メディカル、金融ビジネスについても、現在のような困難な状況下ではその社会的重要性が従来にも増して大きなものとなります。

全ての事業に携わる社員一人ひとりの皆さんが、テレワークを駆使するなど、制約がある中でもできる限り日々の業務を遂行してくださっていることに改めて感謝したいと思います。

Sony Global Relief Fundのアップデート

こうした中、前回のブログでもお伝えした通り、ソニーグループは1億USドルの「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金」を立ち上げ、「医療」「教育」「クリエイティブコミュニティ」への支援を行うこととしました。

このファンドは特定の国や地域、あるいはビジネスドメインに閉じたものではなく、世界中の医療従事者、次世代を担う子供たち、そして感動を創り届けるクリエイティブコミュニティへの支援を視野に入れたものとして設立しました。

プレスリリースでも触れた1,000万USドルの医療関連の支援に加えて、3,000万ドルをゲーム、音楽、映画の各事業が属するクリエイティブコミュニティに関わる団体やNGO/NPOへの寄付を行う予定です。

残りの6,000万ドルについては、ソニー独自の技術やビジネスを通じた貢献活動に充てていきます。具体的なアイデアのある方は、新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金の事務局にまで問い合わせをお願いします。また、社員募金マッチングも各国・各事業ユニットで体制を確立していますので、こちらもぜひ積極的に活用してください。

こうした支援の1つに、4月16日に発表したエムスリー社との協業があります。同社は、世界580万人の医師が会員として利用するプラットフォームを提供している会社です。ソニーが34%の株式を保有しており、私自身、創業以来、20年間取締役を務めています。この協業の一例として、感染が疑われる患者さんの診断のため、遠隔地から送られる胸部CT検査画像をAI技術で分析することで医師を支援するサービスの開発と普及や、感染症治療の最前線にいる医師からの知見を全国の医師や医療従事者に伝達するためのWeb講演会の開催があります。エムスリーの医療分野における豊富な知見と、ソニーのテクノロジーの力を結集すれば、医療の最前線に貢献できることが他にもまだ多くあると思いますので、今後も様々な活動を推進して欲しいと期待しています。

(クリックして拡大)

ソニーでは、グループ本社主導で支援基金を立ち上げる以前から、マスクの寄付や、学校休校の影響を受ける子どもたちへの教育コンテンツやツールの無償提供や貸し出し、子ども向けエンタテインメントコンテンツの無料放送、そして所属アーティストのライブの無料オンライン配信など、国・地域・事業会社レベルで数多くの取組み・支援活動が自主的に行われてきました。

また今後できるだけ早いタイミングで、ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズが人工呼吸器の生産支援を開始する予定です。さらにSIEは「Stay at home」を支援するために2本のゲームタイトルを期間限定で無料配信し、さらに財務面で厳しい状況に直面している小規模インディースタジオ向けの支援を行う「Play At Home」というイニシアティブをスタートしました。これらの活動について、私自身も大変誇りに感じています。

ぜひ、皆さんと共に、支援活動の推進と、「人の心を動かす」「人と人を繋ぐ」「人を支える」事業を通じた社会貢献を果たしていければと思います。毎度繰り返しになりますが、皆さんとご家族の健康が第一優先ですので、健康管理には十分気を付けてください。

新たに覚えた『てあらいうがい』のふるまいで感染拡大防止にaiboも貢献(aiboのソフトウェアを開発している社員の方に、ご自宅で撮影していただきました)

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