English

Japanese

ミュージック ~エレクトロニクスとエンタテインメントの起源

今回のブログは、先週からの連載です。ニューヨーク出張の続きをお話しする前に、前回のブログを掲載した9月29日、日本と中国の国交正常化から50年を迎えたことに、一言触れておきたいと思います。

日中国交正常化50周年

皆さんご存知のように、中国にはソニーにとって大事な事業の拠点があり、重要な市場でもあります。ソニーは、80年代に中国での事業を本格化し、90年代に入ってテレビやビデオなどの現地生産を開始しました。現在では、映画・音楽・ゲーム・アニメなどエンタテインメント領域でも事業を展開しており、グループで約7,000名の社員がいます。1972年の国交正常化から50周年を迎えた記念すべき日に、経団連主催のレセプションがあり、中国総代表の御供さんと一緒に出席させていただきました。

Sony Music Global Music Meeting

さて、前回のブログでご紹介しきれなかったソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)のマネジメントミーティングについてお話しします。9月19日~23日、NYで行われたこのミーティングには、全世界から約150名が集いました。CEOのロブ・ストリンガーさんをはじめとしたSMEのマネジメントによるスピーチに加え、ゲストスピーカーのプレゼンテーションもあり、演出上も出席者がインタラクティブにやりとりができる工夫が施されたイベントでした。このブログでもこれまで、「エンタテインメントの本質はライブだ」とお話ししてきましたが、今回SMEの皆さんと場をともにして、改めてライブのパワーを実感した次第です。

オープニングスピーチを行うソニー・ミュージックグループ
チェアマン、SME CEOのロブ・ストリンガーさん
Sony Music Publishing会長 兼 CEOの
ジョン・プラットさん
Day 2に行ったスピーチの模様(英語)

私は2日目にスピーチを行い、冒頭でソニーのテクノロジーの原点は音であることを、紹介しました。それは社名の「SONY」が、「SOUND」や「SONIC」の語源であるラテン語の「SONUS(ソヌス)」から生まれたことにも表れています。

1950年 G型テープレコーダー 1955年 トランジスタラジオTR-55 1979年 "ウォークマン"初号機 TPS-L2

多様なエンタテインメントの原点もまた、音楽事業にあると言えます。1968年、米国CBSとソニーの合併でCBS・ソニーレコードを設立したことが、音楽事業の始まりです。その20年後の1988年にはCBSレコードを買収し、1991年にはソニー・ミュージックエンタテインメントに社名を変更。2004年にはSMEとBMGの合弁会社が誕生し、2008年にソニーBMGがソニーの完全子会社となりました。

そして、私がCEOとして行った最初のM&Aは2018年のEMI Music Publishing買収でした。47.5億米ドルの企業価値を前提とした、当社の歴史上2番目に大きなM&Aで、CFOの十時さんとロブ・ストリンガーさんのサポートのおかげで実現できました。2019年からはジョン・プラットさんがチームに加わり、Sony Music Publishingをリードしてくれています。

1968年 当時CBS会長のスタントン氏を囲んで。左から2、 4、5番目の順に、
盛田昭夫さん、大賀典雄さん、小澤敏雄さん(のちCBS・ソニー社長)

音楽市場は2014年まで縮小傾向が続いていましたが、そこから再び成長しており、ソニーとしても積極的に投資を行っています。この成長市場において、引き続き、世界で最もクリエイターに選ばれるブランドであることを目ざし、アーティスト、ソングライターに近づく姿勢を大切にしていきたいと思います。

今回のミーティングでは、SMEの皆さんの「学ぶ」姿勢を改めて感じました。メジャーレーベルであることを驕らず、謙虚な姿勢で市場環境や業界動向を勉強している皆さんに大変感心するとともに、私自身も多くの学びを得た会議でした。前回のブログでも述べましたが、ソニーグループ全体で、今後も学び続けていきたいと思います。

ゲストスピーカーを招いて、トレンドや技術動向を学ぶ。写真は投資家のマシュー・ボールさんによるメタバースのセッション。昨年の本社主催のボールさんの講演会の模様はこちら マシュー・ボールさんとのランチミーティングで。
メタバースに関する近著が11月に日本でも発売予定
(画像をクリックして拡大)

ミーティングを終えた後は、ハリー・スタイルズのライブやMJ the Musicalを楽しみました。ライブでは、観客が一様にスマートフォンで動画撮影をしている様子を見て、スマホユーザーというクリエイターのニーズに、ソニーのテクノロジーで応えていきたい、と改めて感じました。

今回の連載について、ぜひ感想や意見を寄せてください。お待ちしています。

記事カテゴリ

関連リンク