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経営方針説明会

本日、今年度の経営方針説明会を開催しました。

本日の発表内容の柱の一つが、ソニーグループのさらなる進化に向けたコーポレートアーキテクチャの変革です。具体的には、来年の4月1日までに、下の図に示すような組織体制に移行していきます。

このコーポレートアーキテクチャの変革について、下記の3つのポイントを中心に、皆さんと共有したいと思います。

  1. 新生「ソニー株式会社」への期待

  2. 100%グループ会社化を通じた金融事業のさらなる強化

  3. グループ本社の役割

1. 新生「ソニー株式会社」への期待

来年4月1日付で、1958年から使用してきた「ソニー株式会社」という大切な商号を、現在のソニーエレクトロニクス株式会社に、引き継いでいただきます。

エレクトロニクス事業に携わる皆さんには、石塚さんの強いリーダーシップの下、これまで培ってきた音と映像を極めるリアリティ技術、ネットワークや5Gなどを活用した時間価値あるいはリアルタイム技術を活かし、「人と人を繋ぐ」ブランデッドハードウェアでクリエイターとユーザーに価値を届け、また健康に貢献するメディカルなど「人を支える」領域でも事業を進化させてほしいと期待しています。

遠隔を極める

既に検討が始まっていますが、ソーシャルディスタンスが新たな社会の規範になった今、新生ソニー株式会社の皆さんには、ソニーがこれまで得意としてきたリアリティ(Reality)・リアルタイム(Real-time)をリモート(Remote)で実現する"3R"で、「遠隔を極める」チャレンジに取り組んでほしいと思っています。ライブコンサートのリモート視聴がその一例です。

ソニーはこれまでも、テレビ(="Tele"-vision)受像機、コンテンツ流通のためのCDやBlu-rayなどのパッケージメディアフォーマットなど、離れた場所に感動コンテンツを届ける手段を提供してきました。「人と人を繋ぐ」、クリエイターとユーザーを繋ぐ、というブランデッドハードウェア事業の本質が、遠隔ともいえます。

そして、コロナ危機で加速したものの一つが、購買行動のオンラインへの移行、いわば遠隔化です。これはメガトレンドといえ、この変化に適応していくための体質の強化も行っていってほしいと考えています。

2. 100%グループ会社化を通じた金融事業のさらなる強化

2つ目の施策は、ソニーフィナンシャルホールディングスの100%グループ会社化です。これは、エレクトロニクス・エンタテインメントと並んでソニーのコア事業の1つと位置付けている金融分野の経営力をさらに強化していくことをめざすものです。

「人を支える」事業の主力である金融分野は、人々にお金に関する安心や便利さをもたらす存在です。これらの事業の礎となったソニー生命は、ファウンダーの盛田さんが20年という長期ビジョンで設立した会社であり、ソニーの長期視点経営の原点ともいえます。

また、ソニー生命を中心とする金融事業は、ソニーブランドに「安心」という側面を作り、ブランドの間口を広げることに大きく貢献してくれた存在でもあります。

そしてソニー生命のライフプランナー制度はソニーのDTCの起源であり、またソニー損保、ソニー銀行は、ネットワークDTCサービスの先駆け的存在です。

なおソニー生命・損保・銀行各社は外部の顧客満足度調査でも高い評価を獲得しています。

リーマンショック後の6年間、苦境にあったソニーの収益を下支えしてくれた事実からも分かる通り、安定的な利益貢献もある金融事業は、財務の観点からも極めて重要な事業です。

金融事業のさらなる強化

「人を支える」事業でソニーを支えた金融分野ですが、生命・損保・銀行などの事業には更なる「進化」の機会があると考えています。

例えばソニー生命では、そのコアバリューであるライフプランナーの皆さんのスキルを活かした富裕層へのプライベートバンキングなどのサービスの拡大、商品戦略の強化、運用の多角化の機会が考えられます。

現在、ライフプランナーの皆さんは、対面販売が出来ない困難な状況にあると認識しています。一方コロナ危機がもたらした不安は、人々の「安心」に対するニーズを高め、保険事業に長期的な成長機会をもたらすと思います。

また、金融各事業とソニーのテクノロジーの組み合わせによるシナジーにも期待しています。ソニーCSLのCALCを用いたマーケティング分析やGood DriveでのAI等の技術活用など、既に取り組んでいる例もありますが、以前のクオータリーミーティングでも例として挙げたソニー銀行傘下のソニーペイメントサービスとの連携なども考えてみてほしいと思います。

6月23日付で、岡 昌志さんがソニーフィナンシャルホールディングスのCEOに新たに就任されます。岡さんは、米国のユニオンバンクの経営トップをはじめ、金融、テクノロジー、顧客軸という三つの軸を、そのキャリアにおいてお持ちの方です。これまでSFHを率いてこられた石井さんの貢献に感謝するとともに、岡さんのリーダーシップの下での金融事業のさらなる進化に期待しています。

3. グループ本社の役割

上で述べたエレクトロニクス事業や金融事業も含めて、ソニーグループには多様な事業があります。

「人」を軸にしたソニーグループの事業ポートフォリオ
  • 「人の心を動かす」コンテンツ事業とDTC事業

  • 「人と人を繋ぐ」ブランデッドハードウェア事業とイメージング&センシング事業

  • 「人を支える」車載センシング、メディカル、金融など長期的に成長の可能性を秘めた事業

これら全ての事業が時代や環境に即して「進化」していくためには、多様なポートフォリオを束ねる存在としての、グループ本社も、同時に進化していく必要があります。

この観点から、Purpose & Valuesに基づき、長期視点でのグループ全体の価値向上の観点から以下の3つを主なミッションとする「ソニーグループ株式会社」を、来年4月1日付で発足させます。

  • 事業ポートフォリオ管理とそれに基づくキャピタルアロケーション

  • グループシナジーと事業インキュベーションによる価値創出

  • イノベーションの基盤である人材と技術への投資

グループ本社では、グループ全体をリードすると同時に、各事業を支援し、ビジネスモデルの変革やシナジー創出を促す高い使命感が求められます。またサステナビリティ、地政学リスクも含めたリスクマネジメント、デジタルトランスフォーメーションもグループ本社の重要な役割となります。

ソニーグループ株式会社には、主要事業会社のトップにも参画してもらいます。各事業の意見を取り入れながら、今後グループ本社の設計を行っていきますが、その中には各事業とグループ本社の体系的な人材交流の仕組みも組み込んでいきたいと思っています。

社員の皆さんからもグループ本社への要望、期待があれば是非お願いいたします。

さて、例年この時期に行ってきたマネジメント会同は、今年度はやむなくキャンセルしましたが、このような困難な状況だからこそ、社内のコミュニケーションを密にしておくことは、いつも以上に重要だと考えています。

そこで今回は、本社および各事業のトップからグループ社員に向けたメッセージをビデオで共有することにしました。私もこれからビデオメッセージの準備に取り掛かり、完成し次第、Inter Sony上で公開します。

前回のブログにも書きましたが、世界各地で外出の制限が続く中、音楽や映画、ゲームなどのエンタテインメントコンテンツを届け続けることの社会的意義、またその流れの中でクリエイターとユーザーを繋いでいるハードウェアが果たしている役割は、これまでになく大きくなっています。

この感動を届け続けられているのは、世界中でリモートワークや日常生活の制限が続く厳しい環境の中でも努力し続けてくれている社員の皆さん一人ひとりの貢献のおかげであり、感謝しています。引き続き、皆さん、そしてご家族の方々の健康と安全を最優先としていただければと思います。

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