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出井さんのご逝去を悼む

去る6月2日、元会長 兼 CEOの出井伸之さんが、肝不全のためご逝去されました。享年84歳でした。

出井さんは1995年に社長に就任されましたが、当時、「インターネットは隕石」と表現し、ソニーも変化しなければ、隕石で滅んだ恐竜のようになってしまうと警鐘を鳴らされました。95年当時に、これからはネットワークの時代だと宣言し、ソニーの経営をデジタル化の方向へと推し進めてきた先見性には、今でも驚かされます。時代の先を見つめる姿勢は、ソニーを卒業されてからも変わらず、最近ではメタバースやWeb3.0について語られていたと聞いています。

私は、1998年から2000年まで、出井さんのもとで社長室長を務めました。この2年間は、学びに満ちたものであったことは言うまでもなく、その後私がソネット(当時のソニーコミュニケーションネットワーク)という新しい場で事業にチャレンジしたいと思うきっかけにもなりました。

2017年11月、出井さん80歳の誕生日を祝う会で。

当時を振り返ると、出井さんはソニーの経営において3つの方向性を重視されていたのではないかと思います。

  1. ネットワークの強化
  2. エンタテインメントビジネスの推進
  3. 持株会社化によるグループ経営体制の再構築

1点目については、PlayStation™Networkの成功、2点目はグループ連結売上高の半分以上を占めるまでに成長したエンタテインメント3事業(ゲーム、音楽、映画)、3点目は2021年4月のコーポレートアーキテクチャの変更と、何れも現在のソニーの姿につながっています。出井さんが20年以上前に思い描いた方向へと、成長に向けたあゆみを進めてきたように感じます。

ソニーグループの今へとつながる出井さんの先見性と多大な功績に心から感謝し、謹んでご冥福をお祈りいたします。

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