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創業者、サンバレー、社員の皆さんから謙虚に学ぶこと

盛田さんが教えてくれた、謙虚に学ぶ姿勢の重要性

新しい経営チームがスタートを切り、ソニーのMission, Vision, Values (MVV)を見つめ直したいということは前回のブログでもお伝えしましたが、改めて、ソニーの創業者とソニーのDNAについて考えを巡らせています。

5月の経営方針説明会、そしてマネジメント会同でも紹介した「危機感」、「謙虚さ」、「長期視点」というキーワードは、1993年9月、赴任先のニューヨークで聞き、今でも印象に残る盛田さんの「ソニーはこれまで多くのことを米国から学んできた。米国を追い越したと思っている日本企業もあるかもしれない。しかしソニーは今もう一度謙虚に米国から学ぶべきだ」というスピーチから来ているものです。

その翌年、94年にはブラウザのNetscape、eコマースのAmazonが創業し、盛田さんが当時、危機と感じていたのはインターネットだったのではないかと想像していること、そして現在、米・中のデータメガプレーヤーが台頭する中、ソニーはまた外から謙虚に学ぶべきだということは何度か話してきています。

アメリカのメディアやテクノロジーカンパニーから謙虚に学ぶこと

そうした中、米・アイダホ州サンバレーにて投資銀行アレン&カンパニーが毎年開催している通称サンバレー会議に、平井さん、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントのトニーさんと共に初めて出席しました。

Drew Angerer/Getty Images
David Paul Morris/Bloomberg via Getty Images

今年は7月中旬に開催され、36回目の開催となるこのイベントには、Apple, Amazon, Microsoft, Facebook, Google, Berkshire Hathaway, AT&T, Verizon, Disney, Netflix, Comcastなど222社のトップが出席。日本からはソフトバンク、楽天、ソニーの3社のみです。

今回、私はソニーのさまざまなビジネスパートナーと会って話しました。

エレクトロニクスの領域では、我々の商品を販売してくれるパートナーであるBest Buy CEOのHubert Jolyさん。そしてエンタテインメントの領域では、ソニーがつくるコンテンツのディストリビューションパートナーであり、他のビジネスでも関係を持つSpotify、 NetflixAmazonAppleのCEOの皆さん。そして俳優、監督や脚本家といったクリエイターを顧客に抱える米国4大エージェントの一つであるCreative Artists Agency (CAA)のBryan Lourdさん。いずれの会話からも多くの学びがありました。

Best Buy CEOのHubert Jolyさんと
(トニー・ヴィンシクエラさんがXperia XZ1で撮影)

謙虚に学ぶ一方で、交渉力を高めることの重要性

サンバレーでの気付きはいくつかありますが、その中でも皆さんと共有したいのは、我々がビジネスを行うパートナーから謙虚に学ぶ一方で、ソニーの競争力を維持、拡大するための交渉力を高めることの重要性です。

ソニーはエレクトロニクスビジネスだけでなく、音楽や映画のエンタテインメント、そして金融やゲームといったDTC (Direct to Consumer)サービスを持つ会社です。これだけ多岐にわたったポートフォリオを持つ会社は他になく、テクノロジー、コンテンツIP、DTCサービスをひとつの事業体として持つソニーだからこそ、他社とどういった連携が可能なのか、またテクノロジー、あるいはメディアのトッププレイヤーとどのようなアプローチで交渉すべきなのかをじっくりと考え、アクションを取っていく必要があると思いました。

こうした取り組みを通じて、ソニーの競争力を高めることが、ひいては企業価値向上につながります。ぜひ、皆さんと一緒に考えたいと思います。

また、最近Microsoftを訪問した十時さんから、彼らは「Knowing CompanyからLearning Companyへと姿勢を変えた」という話があったと聞きました。ここでも謙虚に学ぶ姿勢が重視されているということがうかがい知れます。

社員の皆さんから謙虚に学び、新しいソニーのMVVについてしっかりと考える

前回のブログに「ソニーのMission, Vision, Valuesを見つめ直す」に対しては、国内外のグループ社員の皆さんからこれまでで一番多くの反響がありました。

MVVの見直しについては多くの皆さんが賛同してくれています。具体的には論語の「学而(がくじ)」を例に取り、これがソニーのあるべき姿ではないかというもの、ソニーは社会のためにどう役立つのかという視点を入れた方が良い、もしくは現代の環境に合わせたものへと進化させてほしいというもの、そして全世界のあらゆる事業に携わる社員にとって分かりやすく、日々意識できるものにしてほしいといったものなど、非常に貴重な意見を頂きました。

このような社員の皆さんの声も謙虚に受け止め、ソニーの進むべき方向、あるべき姿について、夏休みも利用しながらしっかりと時間をかけて考えて行きたいと思います。皆さんのフィードバックを引き続きお待ちしています。

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