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取締役について

6月18日に第102回定時株主総会が開催され、十時さんを含む新任4名の取締役含め、計13名の取締役が選任されました。

前々回のブログでは、4月1日付の新経営体制についてご紹介しましたので、今回は、株主総会で承認され、執行体制を監督する立場にある取締役についてご紹介したいと思います。皆さんの日々の業務から少し遠いトピックスかもしれませんが、持続可能な企業であり続け、経営の規律を確保するために重要な機構ですので、是非、こうしたことにも興味を持って読んでいただければと思います。

出席者(敬称略):<br>(前列左から)宮田 孝一さん、隅 修三さん、平井 一夫さん、永山 治さん、原田 泳幸さん、吉田 憲一郎、松永 和夫さん<br><br>(後列左から)ウェンディ・ベッカーさん、岡 俊子さん、ジョン・ルースさん、桜井 恵理子さん、ティム・シャーフさん、皆川 邦仁さん、秋山 咲恵さん、十時 裕樹さん<br><br>※ 畑中 好彦さんはご欠席 新旧取締役ディナーの様子の写真
(画像をクリックして名前を表示)

取締役とは?

まず、ソニーの取締役の役割を一言で表すと、CEOを中心とした経営陣を選任し、その経営陣による経営を株主や外部ステークホルダーの視点から客観的にチェックする監督機能と言えます。取締役の選任は毎年、株主総会にて行われるのですが、取締役の選任が株主総会の最大の機能と言っても過言ではないと思います。

昨日の総会を経て、十時さんを含む新任4名の取締役と私を含む9名の取締役が再任となり、計13名の取締役が選任されました。ソニーの取締役は、私とCFOの十時さん以外の11名は、業務執行を行わない取締役で構成されています。また、監督と執行との分離という意味からも、議長も社外取締役の方にお願いしています。日本においては、社外取締役の方が議長を務め、かつソニーほど社外の方の比率が高く、監督と執行の分離が進んだ企業はまだ数少ないのですが、欧米ではごく一般的です。

ほぼ2か月に一度行われる取締役会では、会社の方向性や事業ポートフォリオの有り方など、経営に関わる重要案件を取締役の皆さんと共有し、活発な議論を行っています。例えば、Sony's Purpose & Valuesの定義、四半期ごとの業績、経営方針説明会の発表内容、重要投資案件などは全て取締役会にて報告及び議論しています。また、通常の取締役会での議論のほか、ワークショップや事業の現場を見ていただくサイト訪問などの活動を通じて、取締役の皆さんにソニーへの理解を深めていただく機会を設けています。

ご退任する取締役の方々へのお礼

今回の株主総会をもって、平井さん、そして2010年から9年の間、社外取締役、そのうち2013年から6年にわたり取締役会議長を務めて頂いた永山さん、6年間社外取締役としてご活躍頂いた原田さんがご退任されました。長年にわたって、ソニーの経営に関わる貴重なご意見・アドバイスをいただき、心から感謝しております。

また、5月のマネジメント会同でもお話ししましたが、平井さんとはCFOとCEOという関係で4年間、CEOと会長という関係で約1年間、一緒に働き、非常に多くのことを学ばせていただきました。平井さんから受け継いだものは3つあります。1つ目が「感動」。「感動」というミッションはそのまま今年新たに定義したSony's Purposeでソニーの存在意義として継承しています。2つ目が「One Sony」。ソニーの多様な事業ポートフォリオを活かし、ソニー独自の顧客価値を創出すること。そして、3つ目が「異見(いけん)」。異なる価値観、スタイルを尊重し、心をオープンにして議論すること。ぜひ、平井さんからの3つの学びを今後のソニーの更なる発展のために活かしていきたいと思います。

新任社外取締役

次に、今回の株主総会での承認を経て新たに選任された3名の新任社外取締役の皆さんと新任の議長をご紹介します。グローバルに多様な事業を展開するソニーに相応しく、豊かな事業経験と実績、国際性に富んだ方々が選出されています。

秋山 咲恵さん ウェンディ・ベッカーさん 畑中 好彦さん 隅 修三さん

秋山 咲恵さんは、国際的な経営コンサルタントを経て、基板の検査を行う産業用検査ロボット企業を自ら創業し成長させた実績を持っています。また、政府を含む様々な審議会やワーキンググループの委員を歴任されるなど豊富な経験を有されています。

ウェンディ・ベッカーさんは、北米や欧州をベースとするコンサルティング業界での経験や通信そしてテクノロジー分野を含む様々な企業の経営者としての実績をお持ちです。もともとはアメリカの方ですが、現在はイギリスに居を構え、とても国際色豊かな方でもあります。

畑中 好彦さんは、製薬事業において米国、欧州など海外での豊富な経験があり、経営企画責任者として企業統合を実現するなど、グローバル企業の経営に関する幅広い経験と高い知見があります。畑中さんがご担当された製薬会社の統合は合併のお手本と言っても過言ではなく、ソニーにとってとても参考になるものだと考えています。

なお、取締役会議長には、昨年より副議長を担当してくださった隅 修三さんが就いてくださいました。

私は、ソニーの事業、人材の多様性についてよくお話ししますが、多様な事業を持つソニーだからこそ、取締役のダイバーシティも同じく重要なトピックスだと考えています。現在、11名の社外取締役のうち、女性4名、外国人3名という構成です。ダイバーシティという観点では着実に向上はしていますが、まだ進化の余地はあることも事実として受け止めています。

監督と執行

最後に、監督と執行との関係性についてです。私は執行側の責任は、事業の説明責任と結果責任の2つがあると考えています。そして、執行を監督する取締役は、執行側がその責任を果たせない場合には、指名委員会での議論を通して執行側の代表者を変えるという権限があります。非常に健全で緊張感のある関係性だと考えています。

多様な事業を営む類まれな企業であるソニー。今回は、皆さんの日々の業務からは少し遠いトピックスになるかもしれませんが、ソニーという企業のガバナンス体制についてご紹介しました。今後、Inter Sonyにて新任取締役の方々を紹介するインタビュー記事が予定されていると聞いていますので、掲載された際にはぜひ皆さんも読んでみてください。

[参考記事]
岡 俊子さん 「上り調子の今が社員の皆さんにとってさらなる活躍のチャンス」(2018/12/12)
隅 修三さん 「最大の価値を置いているのはintegrity(誠実さ)」(2017/08/28)
皆川 邦仁さん 「自分の可能性を芽生えさせる自己主張を」(2017/08/24)
ティム・シャーフさん 「今こそ改めて、魅力あふれるハードウェア開発に力を集中する時」(2014/01/14)
コーポレートガバナンスについて(2018/09/10)

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