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井深さんから受け継いだソニーのDNA

先日、栃木県鹿沼市にある社会福祉法人・希望の家の施設を訪問させていただく機会がありました。希望の家では、知的障がいのある方々が一人ひとりに合った仕事に従事しながら、自立した共同生活をされています。

この希望の家の設立に深く関わられ、また初代の理事長を務められたのが、ソニーのファウンダーのお一人である井深さんでした。

img_20191206_01.jpg 井深さん

井深さんはテープレコーダー、トランジスタラジオ、トリニトロンカラーテレビ、ウォークマン®、などのソニーの礎を支えた製品を手掛けられたのみならず、会社の草創期から、ソニーが社会と向き合い、社会に貢献し続ける、という価値観を体現しておられました。

img_20191206_02.jpg (左から)テープレコーダー「G型」(1950年)、トランジスタラジオ「TR-55」(1955年)、
トリニトロンカラーテレビ「KV-1310」(1968年)、ウォークマン「TPS-L2」(1979年)

1946年に書かれた設立趣意書にも、技術の力を用いて人々の生活を豊かにすることに貢献していく、という強い思いが明確に示されています。

その後1959年には、井深さんは子どもたちの理科教育に対する助成事業をスタートされました。今年60周年を迎えたこの活動は、現在のソニー教育財団に受け継がれています。

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また、井深さんは障がい者の社会参画にも力を注がれ、その一環として1973年には冒頭で紹介した希望の家を設立するなど、ソニーという一企業の経営者でありながら、生涯を通じて社会に向きあう活動に大変積極的に取り組まれました。

img_20191206_04.jpg 希望の家の作業工程からの一シーン。日本中の放送局から届く使用済み業務用ビデオテープを
入居者の方々が手作業で解体、素材毎に分別し、リサイクルに進める。

私も第1回目のブログ「地球の中のソニー」で、ソニーを含めた企業が経済活動を営むことができるのも、健全な地球環境があればこそであり、ソニーの顧客、社員、そして株主というステークホルダーの先には、経済社会と地球がある、というメッセージをお伝えしました。私たちの周りにあるコミュニティ、社会にどのような価値をもたらすことが出来るかを常に意識していく、というソニーの姿勢は、井深さんが私たちに託された、ソニーのDNAの重要な要素だと思います。

12月19日は、井深さんの22回目の命日となります。今回希望の家を訪問し、併設されている井深大記念館で井深さんゆかりの品々を拝見しながら、社会に向けた価値の創出についても皆さんと一緒に取り組んでいきたい、という思いを改めて強くしました。

img_20191206_05.jpg 井深大記念館内「大ちゃんのおもちゃ箱」コーナーにて
(右はご子息の井深 亮さん)

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