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多様性とアクセシビリティ

先月は、経営方針説明会に始まり、事業説明会Sony Group Quarterly Meetingと、ソニーにとって重要なイベントが続きました。18日には、同日開催した経営方針説明会についてのブログを掲載しましたが、この日は5月の第三木曜日にあたり、アクセシビリティについて考える"Global Accessibility Awareness Day"でもありました。今日は始めに、アクセシビリティを高める取り組みの事例に触れておきたいと思います。

■ アクセシビリティ
ソニーは、株式会社QDレーザが世界のロービジョン者に向けて2020年に始めた"With My Eyes"プロジェクトに参画しています。このプロジェクトの一環で、今春、ソニーのデジタルスチルカメラとQDレーザ社のビューファインダーを組み合わせた網膜投影カメラキットを、米国と日本市場向けに発表しました。このDSC-HX99 RNV kitは、眼のピント調節能力の影響を受けにくいレーザ網膜投影方式を利用しており、ロービジョンの方も写真や動画を撮影することができます。

※ロービジョン:何らかの原因で視覚に障がいがあり、メガネやコンタクトレンズを装着しても「見えにくい」「まぶしい」「見える範囲が狭くて歩きにくい」など日常生活での不自由さをきたしている状態を指す。世界に最大22億人いると推定されている。(出典:世界保健機関)

発売から数か月ですが、このキットがロービジョンの方々に、撮影する楽しさや表現する喜びを届けていることを知り、大変嬉しく思っています。紹介する写真は、障がい者の活躍推進に取り組む国際イニシアティブ"The Valuable 500"創設者のキャロライン・ケイシーさんに、お使いいただいた時のものです。

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キャロライン・ケイシーさんとソニー㈱イメージングエンタテインメント事業部長・大島 正昭さん。ロービジョン者のケイシーさんは、国際失明予防協会の会長も務める 「今まで見ることができなかった庭の様子を見ることができる」と感激するケイシーさん

・関連記事:
The Valuable 500 創設者、網膜投影カメラキット『DSC-HX99 RNV kit』に興奮
ロービジョン者が網膜投影カメラキットを体験

この他、先日製品名を発表したPlayStation®5用のアクセシビリティコントローラーキット「Accessコントローラー」は、プレイヤーの力の強さ、可動範囲、身体的なニーズに合わせてレイアウト変更が可能で、より多くの方にゲームを身近に楽しんで頂くことを目的として開発しています。

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PS5用「Access コントローラー」は、今年のCESで、
コードネーム「Project Leonardo」として発表したもの

交換可能なボタンやアナログスティックのキャップを
多数同梱し、プレイヤーが自由にレイアウトを変更できる仕様に

「Project Leonardo」紹介ビデオ:アクセシビリティ専門家の皆さんの視点

7月1日には、本社のサステナビリティ推進部に、アクセシビリティ&インクルージョン(AI)グループを新設します。これは、アクセシビリティをサステナビリティの一環として捉え、グループ全体で推進することを目的としたものです。今後もソニーは「人に近づく」ことを経営の方向性に掲げる企業として、アクセシビリティを高め、多様なニーズを持つ人々が感動を分かち合えるよう、事業を通じて貢献することをめざします。

■ 米国出張
5月は、米国でマイクロソフト主催のCEO Summitがあり、西海岸のグループ各社にも立ち寄りました。カルバーシティのソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)では新規建設中・リノベーション中の建物を見学し、マネジメントミーティングにも参加しました。SPEは、総合配信プラットフォームを持たない独立系スタジオとして劇場公開を重視し、ハリウッドの中でも差異化を図ることで、安定した経営を実現してくれています。

image7.jpeg (左から)Tony Vinciquerra (Chairman and CEO, Sony Pictures Entertainment), Kenichiro Yoshida, Craig Schwartz (EVP, Global Real Estate, Facilities, Sony Pictures Entertainment)
(前列左から)Edie Givens, Katherine Pope, Sanford Panitch, Kenichiro Yoshida, Erik Moreno, Josh Greenstein
(後列左から)Yasuhiro Ito, Jason Clodfelter, Ravi Ahuja, Keith LeGoy, Tony Vinciquerra, Jon Hookstratten, Robert Lawson, Tom Rothman, Philip Rowley
1938年竣工の"Scenic Arts Building" は、
工事を経て年内再オープン予定。
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マネジメントの皆さんと
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ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のサンタモニカスタジオではモーションキャプチャーのデモを体験し、"リアリティのある表現には、リアルとの具体的なつながりが大事だ"と、改めて感じました。その後は同じく、サンタモニカを拠点とするSIEノーティードッグを訪問しています。このスタジオが生んだ『アンチャーテッド』や『ザ・ラスト・オブ・アス』といった魅力的なゲームIPは、映画化・テレビドラマ化され、大ヒットにつながっています。映画・ゲーム・音楽の各事業のグループコラボレーションによる価値創出の象徴的な事例です。

image10.jpeg (左から)Ken Roy (Sr Director, Product Development, Santa Monica Studio), Scott Rohde (SVP, Head of Internal Production, PlayStation Studios), Kenichiro Yoshida, Meghan Morgan Juinio (Director, Product Development, Santa Monica Studio), Yasuhiro Ito (Senior Vice President, Sony Group Corporation)
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サンタモニカスタジオ(SMS)のMotion Capture Stageでのバーチャルプロダクションデモ

マネジメントの皆さんと
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SMS代表作
『ゴッド・オブ・ウォー 』シリーズ
image13.jpeg (左から)Connie Booth (SVP, Head of Internal Production, PlayStation Studios), Alison Mori (Vice President, Naughty Dog), Neil Druckmann (Co-President, Naughty Dog), Kenichiro Yoshida, Evan Wells (Co-President, Naughty Dog), Yasuhiro Ito (Senior Vice President, Sony Group Corporation)
ノーティードッグが生んだ数々の作品。代表作『ザ・ラスト・オブ・アス』によるグループシナジーの創出は、22年度のCEOアワード マネジメントの皆さんと
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出張と同時期に、ソニー・ミュージックグループ(SMG)とSPE間で、連携を深めるためのサミットも開かれたと聞いています。こうして、ソニーの多様な事業同士が、新たな価値の創出に向けて対話を深めてくれていることを、心強く思います。

■ Corporate Distinguished Engineer(DE)任命式
ソニーの多様性を実感したもう一つのイベントが、DE任命式です。DEは、重要な技術領域において高度な専門性と技術的見識を有するソニーグループの技術者に付与される称号です。
5月19日に本社5FのPORTと、オンラインのハイブリッド形式で開催され、新任の5名を含め、総勢48名が今期のDEに選出されました。現在のDEは、エレクトロニクスだけでなく、エンタテインメント、金融領域からも高い専門性をもつエンジニアが選ばれています。事業と人材の多様性は、ソニーにおける価値創造の源泉です。今後も、多様性を強みに、感動を生み、届ける取り組みにつなげていきたいと思います。

(左から)Takashi Isozaki (Sony Computer Science Laboratories), Sang Han (Sony Music Entertainment), Kazuyuki Yamamoto(Sony Corporation), Katsuki Minamino (Sony Group Corporation), Larry Gritz (Sony Pictures Imageworks)
任命式でのスピーチ。「ソニーの事業にテクノロジーに無縁な事業はない。DEにはこのテクノロジーをリードしてもらいたい」

新任のDE5名(画像をクリックして名前を表示)



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本社5F PORTで任命式に参加したDEの皆さんと。今年度のDE任命者はこちら

image19.jpeg (左から)Gabriele Nelles (Sony Europe), Bryan Blank (Sony Pictures Entertainment), Kenichiro Yoshida (左から)Hiroaki Kitano (Senior Executive Vice President and CTO, Sony Group Corporation), N.P. Singh (MD and CEO, Sony Pictures Networks India), Kenichiro Yoshida, Aditya Mehta (Head of Corporate Strategy, Sony Pictures Networks India), Toshimoto Mitomo (Executive Deputy President and CSO, Sony Group Corporation)
(左から)Gabriele Nelles (Sony Europe), Kenichiro Yoshida, Sang Han (Sony Music Entertainment), Noboru Shibuya (Sony Corporation) (左から)Michael Spranger (Sony Research), Kenichiro Yoshida, Toshimoto Mitomo (Executive Deputy President and CSO, Sony Group Corporation) (左から)Kenichiro Yoshida, Alexander Berestov(Sony Corporation of America), Eric Diehl(Sony Pictures Entertainment)
同日夜の懇親会 (画像をクリックして名前を表示)

いつも通り、ブログに関する意見や感想をお待ちしています。

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